志望校を最初から決めている親も、熟慮して決めたとは言い難い例がたくさんあります。まず自分たちの考えを整理し、その上で志望校を決定することが大切だと思います。?進学校が良いか附属校が良いかをまず決める(大学進学をどう考えるかでも志望校は変わってくる)。?男子校・女子校・共学校のどれにするかを考える。?小学校四年生か小学校五年生の時に学校が主催する「説明会」に参加し学校の方針を知る。?一つの学校ではなく複数考える(一つの学校だけに絶対入れたいと思いこむ親もいますが、受験生は皆同じ気持ちだし受験する生徒全体の学力レベルはそれほど違わないということを知ってほしいと思います。「絶対合格」は学力レベルがかなり上回っているときだけ考えられることです)。?子供の適性、能力、意欲についてまず認識しそれぞれの学校の校風に合っているかどうかを見る。
環境に追いこまれることで子供たちは正確性の大切さを学び、注意力は確実に向上しますが、ペナルティの恐怖感だけで押えこむと子供は気力を失います。そこでやりがいを引き出すためには成功報酬も必要です。子供の報酬は「ほめられてよい気分になること」ですが、この場合は全問完全正解という事実がすでに大きな報酬ですから、それ以上のボーナスとして自由時間を与えましょう。先の例では「漢字書き取り二〇問を三〇分で暗記する」約束なので、一〇分で全問完全正解できたら二〇分を自由時間にします。ただし、二〇分では自由を満喫できません。そこで毎回の自由時間を貯蓄し、一定時間が貯まった段階で自由時間を消費する方式をすすめます。なお、書き取りテストに使った紙は子供の成長の記録ですから、(×になったものも含めて)捨てずにファイルしておきましょう。必ずよい思い出になります。
いま家庭でやらなければならないことは、科学的なことがやさしく解説されている本や図鑑などを読ませて、本への苦手意識を薄める試みといえます。国語にかかわるセンスという点で考えると、作文の場合、最初に意見をいわせたうえで、それについて補足説明を加え、最後に結論を語らせるといった決まったパターンの報告文的な文章を書く練習をしたほうがいいと思います。心情中心の文章理解とは対照的な国語教育をしているのは、欧米です。たとえば、アメリカやイギリスでは国語である英語を習うとき、早いうちに徹底的にグラマー(文法)が叩き込まれます。基本的には普通の論理的な文章を読み、そしてそれを書くトレーニングをします。そのうえでグラマーを覚えさせるわけです。要するに、真理を穿つような凝った文学的な文章でなく、通常の解説的文章を繰り返し習うのです。